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虎の間 (重文)
虎の間
大玄関、虎の間襖絵(重文)は狩野派一門、それも永徳の筆である。虎の胴が長く描かれているのは、その当時虎といったものが我が国の絵画のなかに描かれることがなかったので、おそらく想像の絵であろう。虎の獰猛さをあらわし、そのすばしこさを十分描いているのはさすが永徳である。
竹の間
竹の間(木版画による壁紙)
竹の間というのは玄関わきの室である。一見描かれた竹のように思うが、実は版画である。今でいう壁紙ということである壁にすぐさま壁紙で装飾したこの室は、曼殊院門跡が竹ノ内門跡といった縁りからであろうか。この版画はわが国最初の版画である。
孔雀の間
孔雀の間
孔雀の間襖絵は岸駒が描いたもので、南画風であり、純粋の日本画である。仔の孔雀と、親とのバランスがとてもよくとれているのが、ほほえましい。人間の一生を孔雀の姿で表現したものである。ここに善光寺如来をまつっている。
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