庭園

心静かに。
自然の移ろいと
調和する

桜が舞い
霧島躑躅が染め
紅葉が燃え
白銀が包み込む

盲亀浮木乃庭

大書院前には遠州好みの枯山水庭園が広がっており、
水の流れをあらわした砂の中に鶴島と亀島を配している。

小書院は静かに水面をさかのぼる屋形舟を表現している。
鶴島にある樹齢 400 年の五葉松は鶴を表現している。

そして、その根元には曼殊院型のキリシタン灯篭がある。
公家風で趣味豊かな良尚親王の趣向を反映している。

書院庭園

大書院の周辺には、霧島つつじが植えられており、
5月のはじめ頃に深紅の花を咲かせる。

霧島つつじは宮崎県が原産で、
ほかのつつじに比べてやや小ぶりの花をつける。

その優雅な姿は美女に例えられる。
赤じゅうたんのように花をつけた霧島つつじは、
枯山水庭園と調和して殊のほか美しい。

その他にも、椿、梅、ソメイヨシノ、サルスベリ、
笹リンドウ、サザンカなどの花が四季を通じて咲き誇る。

また曼殊院は紅葉の名勝としても有名である。

古今和歌集では詠み方、歌い方、意味等秘事を口伝で伝える「古今和歌伝授」ということが行われましたが、この秘伝の文学的精神を形に表し、面として表現し、建築・庭園の中に取り入れ造営されたのが、桂離宮であり、曼殊院といわれています。